無線電話でのQ符号の利用

無線通信は、無線電信から発展してきた歴史的経緯をみると、今日も総務省の電波利用ホームページで紹介されている関連記事では、以下のように決められています。

 

出典 :  https://www.tele.soumu.go.jp/horei/reiki_honbun/word/723930021.doc

 

これは、基本として、「無線電信」による略符号についての規定です。

無線電信でのこのような規定を受けて、QTH, QSY, QRZ など利用されています。

ただ、これを無線電話で類似した利用で、例えば QRA = 免許人の名前 として利用している場合があります。

無線電信の規定では、局名ですから、識別信号、つまりコールサインとなります。

コールサインは、総務省で規定に沿って割り振られる無線局の識別信号ですから、免許人の名前とは異なります。

従いまして、QRA ≠ 免許人の名前 であると言えます。

 

ただ、アマチュア無線は、いわゆる 趣味の範囲でもあり、慣用的に無線電話で、 QRA = 免許人の名前 との思いで交信している場合もあります。

また、それを紹介している例もあります。

例 JARL https://www.jarl.org/Japanese/6_Hajimeyo/start_ham.html

 

いずれにしましても、無線電話においては、「音響」による通信ですので、このような論議も時に生じますので、

自局の場合、名前をご紹介する場合は、Q符号 : QRA ではなく、{オペレータは : 名前は }として、通話するようにしています。

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